洗濯物と木材の乾燥方法は似ている!

最終更新: 5月29日

みなさま、洗濯物を乾かすとき、

天日干しと電気乾燥機どちらが服にとっていいのでしょうか?

どちらも乾かすという点では問題ないですが、

一生の思い出の洋服や子供に受け継いでもらいたい着物、高価な服

であればどうでしょう?やっぱり乾燥機は使わないですよね、

日陰でゆっくり乾かすと思います。


材木にもこれとまったく同じことが言えるわけです。

伐採された直後の木材は含水率が100~200%あります。

ズブナマと呼ばれているのですが、

このまま建築に使うと乾燥と共に収縮したり反ったり割れたりしてしまいます。

その為、材木を乾燥させる必要があります。



木材の乾燥方法には大きく分けて 


天然乾燥と人工乾燥の2種類があります。


天然乾燥は屋外に木材を桟積みし

自然の温湿度と風を利用して乾燥させる方法です。

ゆっくりと乾かすため収縮や狂いひび割れ

本来、木が持っている、油気、香、色艶、強度、

害虫に対する忌避効果などを最大限に引き出すことが出来ます。

材木にとっては最良の乾燥方法です。


天然乾燥は

季節や天候に左右されるため、乾燥期間が長く

半年から一年、材によっては2~3年掛かることも珍しくありません

ただ、材を桟積みしてストックしておくスペースや

在庫を長期間保存するコストなどが必要となり手間暇がかかります。


最近では早く安くが主流になっているため

人工乾燥の中でもKD材と呼ばれる高温乾燥材が多く流通しています

高温乾燥は乾燥機に入れ100℃以上の熱で

乾燥させるため、早く乾燥できます。

法律上、

乾燥度合いを数値化しその数値が低いほど

狂いの少ない木として、価値が上がります。

でも大工としては高温乾燥された木は使いたくない

ノミや鉋を使っても油気が無いので刃物の通りが悪くバサバサで

木が本来持っている良さとは程遠いものになっているからです。

杉材を高温乾燥させると、

シロアリや腐朽菌に対して効果のある成分も乾燥時に飛んでしまう

という検査結果も出ています。

全くの別物になってしまうわけです。


       高温乾燥材                天然乾燥材


「自分が一生住む家はどちらの木で建てたいでしょうか?」


もちろん手間暇かけた材木は高くなるので

住まい手の理解がないとなかなか使えないですが・・・

少しでも天然乾燥材の良さを知って頂ければと思います。


補足


天然乾燥前の工程として代表的なものを2点ご紹介


葉枯らし乾燥・・・伐倒後、倒したままにしておいて

         枝葉を払わずに置いておくことで

         蒸散効果で丸太の水分が抜ける

         こうすることで、乾燥期間を早め

         木が軽くなることで搬出にも便利になるわけです。



水中乾燥・・・ 水中で何で乾燥やねんと思いますが、

        昔は山で切った木を川を下って運び

        海に浮かべて貯木していました。

        それはただ木を運ぶというだけでなく

        その間に 木のアクが抜け、防虫効果もあり

        製材した後の乾燥が早くなるという利点がるからでした。

        木を水につけることで、心材の含水率を下げ

        製材した後も乾燥を促進させることが出来ます

        伊勢神宮はまだ今もこの方法で丸太を乾燥させています。



どちらも、本当に手間暇がかかるので、

扱っている材木屋さんも少なくなってきていいるのが現状です


人工乾燥についてはまた次回お話ししたいと思います。        

        

                



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