墨付け・刻み

最終更新: 6月10日

当社では大工が墨を付け、手刻みで建てることを大切にしています。 プレカットと呼ばれる工場で大量に作るのではなく

1軒の1本1本の木を大工が手に取り転がして、 木の癖を見ながら墨を付け、刻むことで 造り手として、真剣にその住まいと向き合うことが出来ます。 間違えれば棟が上がらない、いろんな方に迷惑をかけてしまう 上棟もスムーズにいって当たり前といったプレッシャーもあります。 気になって眠れない、朝早く行って確認するなんてことは、よくありますし 上棟前日や当日は、ごはんものどを通らないほどの緊張感 それでも大工は必死に出来上がる住まいのことを考え、 少しでも長持ちするよう、狂いが少ないよう、試行錯誤しながら墨を付け、刻みます。

そんな大工の、墨付け・刻みには、プレカットには出来ない、 もう一歩先を見据えた、気遣い(木使い)想いが込められ 住まい手にとっても、造り手にとっても一生忘れられない「住まい」になります。 当社にとって「想い」のこもった「住まい」を住まい手と一緒に造れることは最高の喜びです。

現在では墨付け・刻みが出来る大工は極端に減ってきて。 新築の約9割はプレカット加工に変わってきています この技術は構造の理解と経験がないと磨かれず、 古民家改修や住まいの大規模なリフォーム時には 構造が密接に関わってくるので大工の技量により大きく違ってきます。 取ってはいけない柱なのかどうかは構造を理解していないと判断できないからです。 当社ではこの技術を繋いでいくために20代の大工にも挑戦してもらっています。 未来に活きる大工として成長してもらうためにも 墨付け・刻みで建てる事をとても大事にしているわけです。

ちなみに 伝統工法と呼ばれる工法の中には 貫工法(柔構造)と在来工法(剛構造)とがあります。 柔軟な構造の貫工法は日本古来より伝わってきている伝統工法で石場建などが代表的です。 揺れることで力を吸収し地震に耐えてきた工法で、 剛構造の在来工法は昭和時代後期辺りから発達した工法で 建築基準法はどちらかと言うと剛構造寄りの法律となっています。 建物を強く固くし地震に耐える工法です。

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