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ウッドショックについて


1 なぜ建築用材がないのか


近年、日本の建築では価格の高い国産材(3割)を使わずに

価格の安い外材(7割)に頼っていました。


外材⇒アメリカ・ロシア・オーストアラリア・東南アジアなど様々な国から輸入している


今回のコロナ禍も相まってアメリカの超低金利政策で

住宅の需要が高まり価格が高騰しています。

もともと、住宅の供給数不足問題があり

コロナの影響で林業も生産能力が低下 

アメリカでは需要は増えているが供給が追い付いていない現況で

価格の高騰が起きているそうです。


そこで、輸出材を減らし国内での消費を増やすことになり

日本への輸出が大幅に減っていることが要因の一つ


輸出される財も世界的なコンテナ不足など、

船の出荷に間に合わない等の混乱もあり

さらに輸入される材が日本に入ってこないわけです。


それに加え、日本の規格は他国と比べ非常に厳しく、

販売元としてはその規格に合わせるための労力が必要

さらに、日本の着工数は右肩下がりという現状もあります。


アメリカや中国などは規格もゆるく、

住宅着工数も上り調子、当然高く買ってくれる

明らかに買い負けしている状況と言えると思います。




2 それなら国産材があるじゃない

日本の国土の7割が森林だから木材は豊富にあるんじゃない

増産して供給出来れば、林業も活性化するから地域も良くなる

という声も上がっています。


でも、簡単に増産という手を打てない実情があります


林業はかなり長期的な計画で動いています

この時期にはあの山を次はこっちの山を、

山の所有者と契約を交わし、伐採搬出などに取り掛かります

数十年単位で植林と伐採とのバランスを考えながら

年単位の計画を補助金などを使いながら実行していきます。


なので急に増産と言われても、

補助金もつかないし、高値での取引は避けられない


そこに加えて林業の長引く低迷で人員や機材も減っている

人手不足を解消し、設備投資して取り組むにはハードルが高い


仮に山を買ったとしても丸太にして出荷するまでには

3~4か月かかる、その間にウッドショックが納まっている

可能性も考えるとなかなか踏み切れないといった

林業を取り巻く背景が浮き彫りとなっている


もちろん、このウッドショックが国産材を復興させる

最後のチャンスと捉え頑張っている方もたくさんいます。


3 今の国内で起こっていること


外材が入ってこないことで、

構造材の確保、特に羽柄材の確保が難しく木材不足となっている

プレカット工場などは受注を制限し減産体制に移行している


新築の上棟時期をずらすなどの対応しているところも多くみられます


米松などの材料が手に入らなくなり国産材へと移行しているが

材の値上げは150%~300%とも聞きます。

月に何度も値上げとなったりもしています。


弊社では十数年前から国産材を推奨し使ってきていたので

ある程度、優先的にまわしてくれるのですが

そこにも影響が出始めています。


林業協同組合なども

業界全体が変な動きになっていて混乱していると

今後の動きが全く読めないと言ってました


地元の材木屋に至っては、注文しても一部の材が入ってこない

問屋には、まだ見通しが立たないと言われるが、

翌週に納材されたり、わけわからん💦 状態

通常では1週間くらいの納期の物が1か月~2か月掛かり

材が入ってきても半分しか入らないこともあるそうです。


そうなってくると、背に腹は代えられず

先に材を確保しようとする工務店やハウスメーカーの動きが出てきて

さらに需要が増える、どんどん供給が追い付かなくなるわけです。


今、供給出来ている材も変なタイミングで

なくなったりすることもあるかもしれません



いろんな人の意見を聞きますが、

情報は錯綜していて、


今後どうなっていくのか?

いつ終息するのか?

見通しがつかない!!


というのが正直なところです。、


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